”就活の時期だから”という理由では、僕は就活できませんでした。〈僕がアフリカ縦断を決めた理由③〉
僕がアフリカ縦断を決意するまでの5ヶ月間、考えていたことや悩み続けていたことを少しずつ書いていきたいと思います。
前回の記事はこちら↓
今回はこのつづき、世界一周の前に立ちはだかった就活についての考えです。
自分が今まで思っていた”就活”とは
大学3年生(B3)や大学院の修士1年生(M1)の春休みになると、学生の話題は就活一色に染まります。
卒業まであと一年=就活という認識から、特に将来の目標が決まっていなくても、世間の流れに乗って就活を始める学生もいるかもしれません。
少なくとも今までの僕はそうするつもりでした。
とりあえず興味がある分野で就活して、あわよくば大企業に行けたらいいかな。
でも違った。就活前に気づいて良かった。
様々な世界で生きる人たちを見て、考えが変わりました。
例えば新卒で大企業に就職しても、それが働きやすい人もいれば、「なんか想像していたのと違う」と感じる人もいると聞きます。
それに学生時代は、学校も学生も偏差値で順位付けされる世界でしたが、これからは必ずしも数字が全てではない。
数字や知名度より、自分に合った環境を探すこと
今まで興味を持っていた職業についても、もう一度最初から考え直す必要がありました。
改めて自分の意志を見つめて出てきた、国際協力という選択肢
国際協力という選択肢に出会ったのは、自分の将来について改めて考え直していた時です。
僕が今まで訪れた国はわずか十数か国。
でも思い返してみれば、その中にも生活に大きな差がありました。
日本では当たり前のことが、他の国ではできない。
タクシーの運転手があの手この手で乗せようとしてきたり
平気な顔して運賃ぼったくったり
道端には当たり前のようにホームレスと物乞いがいて
シャワーのお湯は出ないし
子どもたちの遊び場はくず山
日本の豊かさを実感するとともに、彼らはどんな気持ちで生活しているんだろうと、どうしても考えてしまいます。
それに、僕が見た世界はまだほんのひとにぎり。
もっと厳しい生活環境に暮らす人たちがたくさんいます。
このまま日本でのんびり暮らしていて良いのだろうか、と思う自分がいました。
それに、誰にも必要だからという理由で水の研究を選んだのに、日本以外を気にしなくて良いわけがない。
こうやって、国際協力という選択肢が新しく加わりました。
ただ、一言に国際協力と言ってもまずは現状を知らないことには、今後どのように関わる方法があるのか見当がつきません。
それに僕たちが普段メディアから得る情報と、現地で活動した人の話には、しばしばギャップが生まれていることも聞きます。
実際に行って確かめるしかない!
新しい目標がもう一つ生まれました。
今すぐ就活することが、僕には正解なのか?
世界一周に加えて、国際協力の現場を見て実際に活動するという新たな目標ができ、就活に対してより一層疑問を感じるようになりました。
就職がゴールではないし、志望していた企業に就職できる保証もない。
就活のために今しかできないことを犠牲にすることは、僕には正解なのだろうか。
この疑問を解決するには、
なぜ”今年の春”に就活するべきなのか
を考える必要がありました。
この時期に就活する大きなメリットが見つかれば、自信をもって就活に臨めるはずだからです。
ただ、世界一周を考え、将来の仕事も悩んでいる僕にとっては、この「”M1の春だから”就活する」ことに明確な理由を持つことはできなかったのです。
「いつやるの?今でしょ!」は本当に大切だと思う
世界一周にしても、国際協力の現場を見ることも、別に今じゃなくても良いじゃんって思う人もいると思うんです。
もちろん、一度就職して数年働いて、そこで得た知識を活かして挑戦することも考えました。
ただ、年齢の問題というものもありました。
大学院生のいま、最短で卒業しても25歳から社会人、そこから4~5年働いたらあっという間に30歳です。
正直なところ、30歳までこの夢を持ち続ける自信がありません。
夢を持ち続けられても、その実現のために会社を辞めたいと思うかは分からないし、もし家族ができていたらその生活を優先すると思います。
後になって、
あの時行けばよかった
とは絶対に思いたくない。
手をのばせば掴めるチャンス
を、あえて掴まないことはできない。
だから僕は、今、行動しようと思うんです。
僕が僕のためだけに生きれる今、大きな挑戦をしようと思うんです。
つづきはこちら↓