【海外行く前に知ってほしい】初海外でテロに巻き込まれた話と、その対応について。〈ドイツ旅行記⑦〉
今までの海外旅行についてのんびり振り返っています!
前回の記事はこちら↓
ドイツ観光の楽しい思い出、いかがだったでしょうか?
数日しか滞在しなかった僕が言うのもあれですが、まだドイツに行ったことがない皆さんに、少しでもドイツの魅力を感じて頂けたら嬉しいです!!
ただ実は、ミュンヘンのホフブロイハウスでビールや雰囲気を楽しんでいる最中に、まさかの一種のテロに少々巻き込まれ、一日の締めくくりがとてつもなく恐ろしい思い出になってしまいました。。。
初めての海外旅行でいきなりこのような事件に巻き込まれた人なんて、滅多にいないと思うんです。
なので今回はちょっと真面目に、その事件の詳細と僕たちが取った対応について書きたいと思います。
特にまだ海外に慣れていない皆さんは、
「こういうこともあるんだ~」
と頭の片隅に入れておくだけでも現地での意識がだいぶ違うと思うので、良ければ最後までおつきあいください。
事件に巻き込まれた話
僕たちがいたのは、ミュンヘン中心部のホフブロイハウスというビアホールです。
多くの観光客や地元の方々も集まるような超有名店。
Google Map上だと④の場所です。
この日も店内はほぼ満席で、入ったはいいものの空席が見当たらない、、、
やっとの思いで見つけたのが、入口すぐ横のテーブルでした。
相席したご夫婦やおじいちゃんと話しながら楽しく過ごします。
ブラスバンドの演奏や、1Lのビールにも大満足です。
この辺の話は前回の記事に詳しく書いたので、ぜひぜひ!
そんなこんなで、だいたい1時間ほど経ったでしょうか。
本当に突然の出来事でした。
「キャーーーー!!!」
文字にすると可愛く見えてしまいますが、叫び声です。
店の外から突然、数人の女性が大声で叫びながら店内に逃げ込んできたんです。
店内は一瞬静まり、次の瞬間には騒然となって全員がテーブルの下に急いで身を隠します。
僕たちもテーブルの下に隠れようととっさに動いたんですが、スペースも大きくないので全員入れず、僕ははみ出されてしまいました。
仕方がないので椅子に横たわっておきますが、入口から僕の姿はまる見え。
「終わった」
と本気で思いました。
ここで銃持って入ってこられたら真っ先に撃たれる。
かといって、もうどうしようもできない。
ただ、当時の記憶は今でも鮮明に覚えているんですが、あの時が一番落ち着いていたんじゃないかってくらい冷静でした。
幸いなことに、入口からはしばらく経っても誰も入ってこなかったので、店員さんの指示で、全員急いで入口の反対側から逃げ出します。
あのときの店員さんは本当に勇敢な方だったと今でも覚えています。
そしてなんとか無事にお店から少し距離を取ることができました。
ただ、僕たちには情報がありません。
周囲の人たちから聞いても情報が錯綜するばかりだったので、とにかく早くホテルに戻ろう。
土地勘なんて全くないですが、当時は初めての海外ということもあってポケットWi-Fiを借りていたので、Google Mapを使えたのは本当にありがたかったです。
すっかり日も暮れて辺りは真っ暗。
細い道を避けて明るい大通りを進みます。
途中でパトカーを数台見かけたのですが、その時は、
パトカーの進行方向と逆方向に進む
ようにしていました。
事件の全体像が全くつかめず、どこで発生した事件なのかもわからない状況だったので、その後もとにかく迂回して迂回して、ミュンヘン大学病院(下の写真参考)近くの公園までたどり着きました。
もう少し大通りを歩いたらホテルだというところで、何やら警察官が道をふさいでいます。
どうやらホテル周辺が危険区域ということで、立ち入り禁止になっていたんです。
オレンジの四角部分が大体の立ち入り禁止区域だったと思うんですが、よく聞くとホテルが面している道路は通れるとのこと。
この時点で2時間は経過していたんじゃないでしょうか。
さらに遠回りします、、、
正確なものは覚えてないですが、なんとなくこのあたりのルートで帰ったと思います。
もうポケットWi-Fiの電池も切れ、体力も精神もぎりぎりのところで、ようやくホテルに到着です。
3時間近くかかった、、、
部屋のベッドに座った途端、一気に肩が重くなりました。
もうスイスなんて行かずに今すぐ日本に帰りたいと、この時ばかりは心から思いましたね。
その後、身の安全を家族や友人に連絡して、ようやく一日の終わりを迎えました。
事件の真相
結局のところ、この事件は僕たちがいたホフブロイハウス周辺ではなく、もうちょっと北部のショッピングモールで発生していたそうです。
犯人が複数いて地下鉄で逃げたという噂が広まって、僕たちのいた中心部も混乱したんだとか。
一人の青年が銃を乱射した後に自身も自殺したというのが、このミュンヘン銃乱射事件の大まかな全貌で、犯人を含む10人の民間人が亡くなり、20名ほどの方が負傷されたそうです。
当時はヨーロッパでもテロが起き始めていた頃で、それでもミュンヘンは安全だと言われていました。
そんな中で発生したこの銃乱射事件はドイツに大きな波紋をよび、しばらくの間ニュースでも大きく取り上げられていました。
この情報が全く手元に無い状態だったので、どれだけ怖かったことか。。。
皆さんも本当に気を付けてくださいね。
まとめ
事件への巻き込まれ方って、今回のようなうわさから始まるものもあると思うんです。
そしてそういうときほど、現場では情報が錯綜します。
周囲の人たちの話やインターネットももちろん大切な情報源ですが、どれか一つを信じすぎず、自分自身で現状を確認しながら、他の情報とすり合わせていくことも必要だと思いました。
あとは何より、日本で心配してくれている人たちへの連絡だけは、ちゃんと欠かさずにしましょう!
僕のこの経験が、少しでもみなさんより安全な海外旅行に役立てば嬉しいです。
長文でしたが、ありがとうございました!